タマの助産師外来

助産師タマの、マタニティライフを楽しむための生活のヒント

母子手帳

いつも持ち歩いてくださいね、と話している母子手帳のことについてです。

母子手帳のことを書こうと、私が産まれた頃の母子手帳を見ていました。表紙はとてもレトロなもので30年以上前のものです。母子手帳を見ると、妊娠中から大事にされていたんだなぁと思います。

30年前の母子手帳は、子どもの予防接種のページで終了ですが、現在の母子手帳はとても勉強になることが書かれています。最後のページまでしっかり読んでみてください。

妊娠中や、そのあと育児で何か困ったことがあった時にもとても役立つ内容です。

自治体によって、母子手帳の大きさや絵柄は違いますが中身は同じです。

 

前にも書きましたが、なにかあった時、いつもの病院じゃない病院へ受診しなければいけなくなった時など母子手帳の情報がとても大事ですので、書けるところは書いておいて下さいね。妊娠中の記録も書いてあると、子どもが見たときに嬉しいと思います。

 

母子手帳はいつ、どこで貰うの?

 母子手帳は、妊娠検査薬で陽性になって病院を受診して子宮内の妊娠を確認して、さらに心拍まで確認できたら、次は母子手帳をもらってきてくださいね。と案内しています。母子手帳をもらう場所は、地域によって異なります。保健センターであったり、市役所、町役場などの公的機関で、妊娠届を提出し母子健康手帳をもらってください。

 今は、外国人の方も増えているのでその方の母国語で翻訳された母子手帳もあります。大事な母子手帳ですから、何が書かれているかわからないと意味がないので、こういった外国語に訳された母子手帳がもっと増えるといいなと思います。

 地域によっては、母子手帳と副読本などがいただけることもあります。

副読本、今手元にないので内容をはっきり覚えていないのですが、とても勉強になった記憶があります。広告ばかりの雑誌よりはるかに中身が豊富ですので、ぜひぜひ読んで活用してくださいね。

 

 母子手帳は、まずはお母さんの情報、妊娠中の経過、分娩の経過、産まれた赤ちゃんの記録、その後の予防接種の状況や健診のことを記入するようになっています。

妊娠中から、6歳児健診までの記録です。

 母子手帳をいつも見せてもらいますが、母子の妊娠中の経過や、どんなお産だったのかや、その後の子どもの発育までよくわかる内容になっていると思います。上の子の母子手帳を見せてもらうと、その情報から今回の妊娠、出産で気を付けなければいけないこともわかります。もし、母子手帳に書いてあることでわからないことがあったら、助産師に聞いてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

トキソプラズマ

妊婦健診で妊婦さんとお話をしていて、たまに聞かれるトキソプラズマのことについて書きたいと思います。

 

トキソプラズマ ゴンディイ(toxoplasma gondii)による原虫感染症

トキソプラズマは多くの動物の細胞内で増殖し、人へは食肉、家畜類あるいは犬、猫から感染するといわれています。

成人では、感染しても症状の出ないことが多いといわれます。発症した場合には、高熱、リンパ節の腫脹、肺炎、心筋炎、脳炎となり時に、発疹が出ます。

 

トキソプラズマを妊娠中に初めて、口から体内へ入った場合、胎児に先天性トキソプラズマ症を発症することがあります。トキソプラズマ感染では、母体は無症状であることが多いと言われています。妊娠初期のトキソプラズマ感染は胎児の感染率は10%以下と低いが、症状は重篤になると言われています。妊娠中期、後期の初感染では、胎児感染率(15-30週で約20%、31週以降で60-70%)は高いが、症状のでないものや軽症のものが多いとされています。

 

 先天性トキソプラズマ症の赤ちゃんの全身症状としては、低出生体重、肝脾腫、黄疸、貧血、精神症状として、脳内石灰化、水頭症や小頭症があると言われています。

 約95%の妊婦はトキソプラズマ抗体を持っておらず、初感染の危険がありますが、1万の出生に対し2-5人の発症率であるためか、全妊婦に対してのトキソプラズマの抗体検査は推奨されていません。そのため、妊娠初期にトキソプラズマの抗体検査をする病院もあるかもしれませんが、しない病院がほとんどだと思います。ご自身が、抗体があるのかないのか気になるようでしたら病院のスタッフへ聞いてみるといいと思います。妊婦さんへのトキソプラズマの抗体検査が必須でない病院でも検査ができることも多いです。

抗体検査も大事ですが、感染を予防することもとっても重要です。

 

トキソプラズマに感染しないように注意することは・・・

①肉はしっかり焼いて食べる。

②むやみに土に触らない。触った時は、しっかりと洗い流す。野菜についてる土にも注意。洗い流しましょう。

③生水の飲水を避ける。

④猫との過剰な接触はさける。猫のトイレの掃除は妊娠中はやらない。

 

 

妊婦健診

妊娠の経過や、胎児の発育状況、母体の変化をチェックしたり、異常を早期発見するために、妊娠中は定期的に健康診査を受けます。これを「妊婦健診」と言います。定期健康診査で実施する検査項目や実施時期は妊娠経過の違いや受診時期により異なります。

 

いつから妊婦健診?

調べたところ、いつからという決まりはないようです。私の勤める病院では妊娠が確定して、分娩予定日が決まったらその次の受診日から妊婦健診という扱いになります。分娩予定日が決まるのが8-9週頃ですので、だいたい12週付近から「妊婦健診」となってます。これは、病院によって違いがあると思います。

そのあとは、23週までは、4週に1回。24週から35週までは2週に1回、36週を超えたら1週に1回となります。

 

妊婦健診では、初期、中期、末期で行う検査もありますが毎回必ず行う検査があります。尿検査、血圧、体重、腹囲と子宮底の測定、浮腫の有無、胎児心音の聴取です。

毎回行う検査で、妊娠経過に異常がないか見ていきます。

尿検査...尿糖、尿たんぱくが出ていないか確認しています。尿糖が出ている場合には、食事の時間等や程度にもよりますが、妊娠糖尿病の可能性があります。尿糖が強く出ている場合には、採血をして実際の血液中の糖の値を調べることもあります。尿たんぱくが出ている場合には、妊娠高血圧症候群になる可能性があがります。血圧が高くないかや浮腫はどうかも一緒に見ています。

体温…妊娠16週頃までは高温層が持続し37℃前後ですが、それ以降は平熱に戻ります。

血圧…妊娠初期から中期にかけて少し下がり、その後は少しずつ上がります。非妊時より上の血圧が30mmHg、下の血圧が15mmHg上がるような場合は異常となります。

体重…体重の大幅な増加は、浮腫がある場合もあります。同じような服装で来院して体重測定しましょう。体重増加の目安は500mg/週です。便秘で体重が増えている場合もありますので、そういった場合には医師に相談し下剤を処方してもらうのもいいと思います。妊娠中は、子どもがいる出産後の生活も踏まえ食生活を見直すとてもいい機会です。体重が増えすぎてしまう人は、食事内容を記録し見直してみましょう。

胎児心音...赤ちゃんの心臓の音です。赤ちゃんの心臓はとても早く動いています。110~160回/分で正常です。

 

妊婦健診は、原則として、出産する予定の病院で受けます。帰省分娩をする場合は、帰省時期まで、近隣の病院で妊婦健診をします。帰省分娩の場合は、中期までに1度帰省先の病院へも受診しておくことがほとんどです。これも病院によって、勝手が違うと思いますので、帰省先の分娩施設に分娩予約をする際にいつ頃から帰省先へ帰るのかと、それまでに受診が必要かどうか確認しておきましょう。

 

妊婦健診は、赤ちゃんが順調に育ってるかやエコーで赤ちゃんの動く姿を見れる機会です。待ち時間が長い病院もあるとは思いますが、楽しみな健診であってほしいと思っています。

私も、妊婦健診の際に助産師として妊婦さんから話をうかがうのですが、前回の妊婦健診で体重が増えすぎて、母親になる資格ないって怒られた!等、いやな思いをしたことを話される機会も少なくありません。母体と胎児を思っての厳しい言い方だったのかなとは思いますが、妊婦健診がいやなものであってはいけないと思っています。

 

妊婦健診は、厚生労働省によって以下のように示されています。

妊娠初期から妊娠23週まで:4週に1回

妊娠24週から妊娠35週まで:2週に1回

妊娠36週から分娩まで:1週間に1回

*お腹の張りや胎児の発育等、なにか異常と思われることがある場合には、これよりも短い間隔で受診する場合もあります。

 

旅行について

妊婦さんの旅行についてはよく質問を受けます。

特に、初産婦さんは、夫婦2人での旅行はこの先しばらく難しいと思います。子どもが産まれる前にと考えるのも不思議ではありません。

しかし、なるべく近場で短期間。必ず母子手帳を持って。と答えています。なぜなら、たとえば旅行先で出血した場合、どうしますか?旅行先に産婦人科がないかもしれません。あっても普段通っているところで見てもらってくださいと言われるかもしれません。状況によっては、すぐに入院、絶対安静ですとなるかもしれません。

万が一のことを考えると、近場に短期間じゃないかなと思います。以前に、離島に旅行に行って旅先で出血があって電話があったけど、どうにもできないという状況が何度かありました。旅先で陣痛が来て、旅先の産婦人科で出産した方もいます。無事でなによりですが、最悪の状況もあり得なくないので旅行は慎重に考えてほしいと思います。

 そして、万が一旅先で受診することになった場合に、母子手帳が必要です。母子手帳には、今まで受けた検査の結果や妊婦健診の記録が全部記されています。旅先での産婦人科母子手帳があれば、その妊婦さんについて詳しく知ることができます。何かあって受診する場合、必ず意識があるとも限りません。もし、母子手帳もなくご本人も意識がない場合、おなかの赤ちゃんは何週なのかも正確に知ることはできません。母子手帳の情報がとても大事です。

 

帰省などで飛行機や船に乗るということもあると思います。

飛行機については、各航空会社で規定があります。各航空会社によって規定が異なりますので、航空会社にお問い合わせください。

機内は、湿度が低いため水分を十分にとらないと脱水症状が起こりやすくなりますので、水分はしっかり摂るようにしてください。妊婦さんは、血栓を作りやすい体になっていますので、エコノミークラス症候群の予防が特に必要です。水分補給をまめに行い、弾性ストッキングを着用したり、座った状態でも足を動かすことで予防できます。通路側の席に座り、トイレも我慢しないようにしてください。

最近は、原発事故等あり放射線被ばくに敏感になられる方も多く飛行機での被ばくを心配される方もおられると思いますが、月に約80時間の飛行までは胎児に危険はないとされています。

時差ぼけについては妊娠が進むにつれ、疲労と時差ぼけは増加するとのことですので重大な決断等は目的地到着後はしないようにお願いします。

船旅は、妊娠中、船酔いを増悪させるといわれています。船も妊婦については乗船規定がありほとんどが7か月までは乗船できるようです。船は、大きく揺れることもあり転倒には十分に注意しなければなりません。デッキでの歩行は、やめておきましょう。

温泉については、家庭での入浴とあまり変わらないとしています。注意してほしいことは、高温や低温は避け、10分程度の入浴にする。冬場の露天風呂は、やめておきましょう。一人で入った場合、なにかあったときの対処が遅れるので、一人で入ることは避けましょう。妊娠初期のサウナや暑いときの疲労は、母体が高体温になり胎児が神経管欠損症になることがあるという報告もありますので、妊娠初期のサウナはやめましょう。

旅行や帰省については、切迫症状のない妊娠経過が良好な妊婦の場合です。切迫症状がある場合には、帰省もできないことも珍しくありません。妊娠中の長距離の移動は、医師に相談するようにしましょう。

 

つわりについて

つわりには、個人差があります。全くなにも感じない人から吐き気とだるさで動けなくなり水分すら取れなくなってしまうような人まで様々です。

明確な原因は明らかにはなっていませんが、妊娠することにより体の中でホルモンの変化が起こるため、それが関係しているのではないかと言われています。

エストロゲンヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、胃や腸の消化管に影響を与えるため、つわりの発症に関係していると考えられています。

出産まで、つわりの症状が続く人もいますが、それは稀でだいたいが8-12週をピークに軽減していきます。

 

水分もとれないような場合には、点滴で脱水を予防する必要があります。その際、吐き気止めの薬も一緒に使われることが多いため、つわりが辛い場合には、我慢せず医師に相談しましょう。

 

つわりは、時期がすぎるのを待つしかありません。吐き気止めの点滴で少し楽になるようですが、入院している患者さんを見ると、吐き気止めの点滴をしても辛い時期はやはり辛いようです。最近の研究の結果では、つわりの吐き気の軽減にショウガが効くという結果も出ているようですが、私自身つわりの方にショウガをお勧めしたこともなく効果のほどはわかりません。ショウガが効いたのか、つわりの時期が過ぎたのかはっきりわからないのではないか?とも思います。

でも、ショウガならお薬でもないので、試してみてもいいですよね。

それと、つわりに効くといわれているツボが2つあります。内関(ないかん)と呼ばれるツボは、手首の付け根中央のしわのあるところから指2-3本ひじ寄りのところ。と、足三里(あしさんり)と呼ばれる、膝のお皿の上に親指をかけ中指を強く押すとズンと響くところです。ツボ押しは1回押してすぐに効果が表れるというものではなく、毎日少しずつ繰り返していくことで効果が得られてくるものです。なにもしないよりは、効果が期待できますので、ぜひやってみてください。

 

つわりの症状は、早朝や夕方以降に悪化しやすいようです。夕方以降につわりの症状が悪化してくるのは、体の疲れが影響していると考えられています。夕食は、カロリーは少な目で消化吸収しやすいものをとるようにする等で症状が軽減することがあります。

起床時に、症状が辛い場合には、おにぎりなどを口にいれてから動くようにするとよいといわれています。

 

唾液が多くなり、唾液をずっとティッシュに出している方も多く見ます。唾液がたまりやすくなるのは、口の中の酸性成分を中和させるために唾液が多くなっている状態といえます。自律神経の乱れからくる脱水症状ともいわれています。そういった場合には、休息をしっかりとり体を冷やさないようにしてください。

 

つわりの増強因子として、不安やストレスも影響するといわれています。不安やストレスを軽減し、家族にも協力してもらいリラックスできる環境をつくっていただきたいです。助産師学校看護学校の教科書には、妊娠に対する気持ちの受け入れができていない場合にも、つわりが増強する傾向があると書かれていました。妊娠やつわりの症状等、不安がある場合には医師や助産師に相談してください。経済的な不安でも、精神的な不安でも必ず力になってくれます。

 

 

妊娠に気づいたら...

妊娠に気づくのは、どんな時でしょうか?

妊活していた人なら、生理予定日より前に基礎体温は高温期を継続し妊娠していることに気づくでしょうか。積極的な妊活をしておらず、いつできてもいいよって人は生理予定日を過ぎてからでしょうか。妊活もしてなかったけど、避妊もしておらず生理も不順な人が妊娠に気が付くのはいつ頃でしょうか。

 

以前に、腹痛で内科を受診して原因がわからずCTをとったら赤ちゃんが写っていて、腹痛は陣痛だったなんていう、陣痛が来るまで妊娠に気がつかなかったのかとびっくりするような話も聞いたことがありますが、そういったことはかなり稀ではないかと思います。

 

ほとんどの人が、早いうちに妊娠に気づくと思います。その際、気軽に使える妊娠検査薬ですが、おめでたい妊娠以外にも陽性になることがあります。妊娠以外の陽性は、子宮外妊娠(今は異所性妊娠といいます。)と、絨毛の病気があります。

 子宮外妊娠は、その名前のとおり子宮内ではなく卵管や腹腔内、子宮頸管などで妊娠した場合で、育てることはできないばかりか、着床した受精卵が大きくなり大量の出血を起こし命にかかわりますので、手術をして妊娠した部位を取り除く必要があります。場所を特定するのも難しいため、妊娠した場所が特定できない場合には、抗がん剤を使用する場合もあるようです。

 絨毛の病気は、胞状奇胎といって子宮内に赤ちゃんではなく、水泡のような腫瘍が増殖します。絨毛ガンになってしまうこともあるため、きれいに取り除く必要があります。 

 妊娠検査薬で通常の妊娠以外にも陽性となる場合があるので、妊娠がわかったらなるべく早く病院に行き、子宮内の妊娠であることを確認してもらってください。

胎嚢と呼ばれる赤ちゃんの袋は、超音波の精度にもよるのかもしれませんが、だいたい妊娠4週の後半から確認できます。胎嚢が子宮の中に確認できれば、一安心です。胎嚢が確認できたら、また1週間後くらいに受診して今度は心拍とその間しっかり成長しているかどうかを確認します。

 この時期、つわりが始まっている人もいます。つわりは、赤ちゃんが元気な証拠ともいいますので、辛いとは思いますが食べられるときに食べられるものを無理せずとるようにしてください。仕事が辛い場合には、医師に診断書を書いてもらい、職場で仕事の調整をしてもらうと良いかと思います。水分もとれないような場合には、点滴で脱水予防が必要です。つわりについては、また後日詳しく書きたいと思います。

 

 妊娠に気づいて、産婦人科を受診したと思います。どうやって選びましたか?とりあえず、近くの産婦人科に行きましたか?ここで産もうと決めた産婦人科に行きましたか?産婦人科は、病院によってお産の環境や産後の環境が全然違います。お産の場所となる分娩室も個室のところもあれば、隣の分娩台とカーテンで仕切られているだけという病院もあります。産後も、母乳育児を推進し母児同室をうたっている病院や、体重増加が大事と、有無を言わさず赤ちゃんにミルクを与える病院もあります。

 今は、産婦人科が少ないため分娩制限を設けている病院も多数あり、早めに分娩予約を取る必要があります。しかし、いくらここがいいと思っても2時間も3時間も離れているような病院ではお産はできません。

 

 まず、ここで産みたいという病院を見つけて問い合わせをしてみてください。予定日が決まるくらいの時期までには見つけたいところです。

 私の友達は、産後の食事が豪華そうだったからという理由で、分娩施設を選んでいました。

はじめまして

はじめまして。

助産師のタマです。ふだんは総合病院の産婦人科の外来や病棟で、妊婦さんから産婦さん、褥婦さんとかかわる仕事をしています。

そうそう何度もない妊娠生活が充実したものであるように、妊娠初期からお産まで、妊娠期から産後のことを考えた生活の道しるべになるようなブログができたらいいなと思い、このブログを立ち上げました。

 

まずは、助産師について知ってもらいたいと思います。

助産師って、妊娠するまであまりかかわることがないかもしれません。助産師は、お産にかかわるところで仕事をしています。産婦人科の病院や助産院、おっぱいマッサージを開業している人や新生児訪問を市からの委託でおこなっている人等、ママと赤ちゃんに携わる人がほとんどですが、助産師は看護師でもあるので産婦人科以外の病棟や外来で働いている人もいます。

産婦人科にいるのは、みんな助産師なの?と聞かれると、そうとは限らないと言えます。外来での妊婦健診の介助や切迫早産で入院中の妊婦さんの看護、産後の入院中のママの看護や赤ちゃんのお世話等、看護師にできることはたくさんあります。ですので、産婦人科には、助産師だけではなく看護師もいるのです。

ただ、赤ちゃんが産まれるとき一生懸命出てこようとしてる赤ちゃんと、一生懸命産もうとしているママを誘導し、おめでとうございます!とへその緒が切れたばかりの赤ちゃんを胸元に持ってくるのは間違いなく助産師です。

 

助産師って、素敵な仕事ですよね。産まれるという、本当に奇跡的な出来事にこんなにもたくさんかかわることができるんですもの。我ながら、いい仕事だなぁといつも思っています。そして、悲しいことに助産師は不足しています。少子化産婦人科の減少で助産師を育てる学校が少なくなってしまっていることも原因です。

お産をして、助産師という仕事の魅力を知る人も多く子どもを産んでから助産師を目指す人も少なくありません。

実際に、私の通った助産学校には、自分のお産がきっかけで助産師になろうと30代で看護学校から入り進んだ方もいました。子育てをしながらの学生生活は決して楽とはいえませんが、もし助産師なりたくなったって方がいらっしゃったら、どうかすぐ諦めないでもらいたいです。

このブログでも、実際の助産学校の生活などを掲載していこうと思っています。

妊娠中のことや、お産のこと、産後のこと、助産師学校のことなど、質問もできる限り答えていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

 

タマ